岩手の伝統やさい・地方やさい

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■安家地大根 ■暮坪かぶ ■二子いも
岩泉町安家地区で代々伝えられてきた野菜で、水分が少なく繊維質が豊富なため、肉質が硬く、貯蔵性が高い大根です。 鮮やかな紅色で、 辛みが強く、同時にほのかな甘みがあるのが特徴。真冬に乾燥させたものをもどして煮物や汁物に使うほか、辛みを生かしておろしたものを薬味にしたり、大根ステーキや天ぷらなどもおすすめ。
「民話の里」遠野市の暮坪地区で、約400年前から栽培されているかぶ。「遠野かぶ」とも呼ばれます。地上に出ていた部分は淡い緑色。独特の風味と辛みがあり、皮の緑を生かして皮ごとおろし、薬味として使ったり、漬け物にすると歯ごたえのある仕上がりになります。同じタネでも、暮坪地区の土で作らないと、独特の辛みは出ない、といわれています。
北上市の北部、北上川流域で多く作られてきた里芋。もちもち感のあるやわらかさ、粘りが強く、口の中でとろける食感で、やわらかいのに煮崩れしにくいのも特徴です。芋の子汁、煮しめ、煮っころがしのほか、芋団子にしておやつにも。小さな孫芋は「ずぼいも」と呼ばれ、大根おろしで和えたり、かつお節としょうゆで和えてから唐揚げにして食べます。
■食用菊 ■地うり ■アワ
観賞用だった菊を食べやすく品種改良したもので、岩手では、黄色の「阿房宮」が有名。干し菊(菊海苔)として加工されたものが多く出回っています。生でサラダや刺身などの添え物にするほか、ゆでて、おひたし、酢の物、和え物、天ぷらなどにも。
シベリア経由で伝来したと考えられるきゅうりで、ずんぐりとした形が特徴。岩手県北から北上山地にかけての地域に現在も伝えられており、「地うり」や「地きゅうり」と呼ばれています。さわやかな苦味があり、食感はジューシー。
岩手は雑穀の生産量が日本一。写真の「アワ」は、「ヒエ」と並ぶ日本最古の穀物で、稲が伝来する前の主食だったと考えられています。あっさりとしてクセはなく、上品な味。あわぜんざい、あわ大福など和菓子の材料にも使われます。
■ハトムギ ■イワテヤマナシ  
 
漢方では美肌効果、新陳代謝の促進、利尿作用、解毒作用があるとされ、古くから中国で使われてきました。雑穀としては独特の粉っぽさがあり、硬めの噛みごたえ。精白米に比べて粒が大きくかたいので、別に炊いて合わせるのがおすすめです。
宮沢賢治の童話や詩にも登場する、香りのいい小さなナシ。岩手県を中心とした北上山系に自生し、「ミチノクナシ」とも呼ばれます。純粋な「イワテヤマナシ」は減少し、絶滅危惧種に指定されたほどですが、近年、栽培化に向けた取り組みが始まっています。
 
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