■寺島なす |
■雑司ヶ谷なす |
■東京うど |
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現在の東向島辺りは、かつて「寺島」と呼ばれ、早生なすの産地として知られていました。寺島なすは、茨城県の研究所に保存されていた「蔓細千成」の種から、2009年に復活したものです。 |
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2011年に復活が始まった江戸時代の「山なす」で、現在の豊島区雑司ヶ谷一帯で栽培されていたものです。果肉はしっかりしており、果皮がかたいのが特徴。 |
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東京都下、立川周辺の特産品で、江戸時代から栽培されています。穴蔵のような暗いところに植えて育てられる「軟白栽培」が特徴で、光に当てて育てる山うどとは違い、真っ白い姿になります。 |
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■アシタバ |
■谷中しょうが |
■八丈オクラ
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大島、八丈島などの特産野菜。栄養価が高いことでも知られています。「アシタバ(明日葉)」の名は、「今日、葉を摘んでも、明日には新しい葉が出てくる」という生命力の強さから付けられたとされています。 |
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お盆の頃に収穫される葉つきのしょうが。かつて、谷中(現在の日暮里界隈)の特産品だったことから、「谷中しょうが」の名前が付けられました。 |
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八丈オクラは、一般的な五角形のオクラと異なり、丸みを帯びているのが特徴です。八丈島では「ネリ」と呼ばれ、沖縄のオクラと同種のものといわれます。 |
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■奥多摩わさび |
■馬込半白きゅうり |
■金町小かぶ |
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静岡や山梨と並び、古くからわさび産地として知られる奥多摩の葉つきわさび。江戸時代から栽培されている、といわれています。渓流の傾斜地を利用し、良質な湧き水で育てられています。 |
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節成きゅうりを改良した品種で、名前の通り皮の半分以上が白く、短い円筒形で、両端が丸いきゅうりです。皮は柔らかく、肉質はなめらか。食べたときの歯切れがよいのが特徴で、漬物、和え物、サラダなどに向いています。加熱して食べても美味。 |
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関東一円で通年栽培されているヨーロッパ型の白かぶで、もとは東京・金町の特産だったため、この名前があります。サラダ、漬け物、和え物のほか、煮物、蒸し物などにも向く万能選手です。 |
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■亀戸大根 |
■練馬大根 |
■小松菜 |
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スッとした美しい形の大根。かつては東京・亀戸で栽培されていましたが、今は貴重な品種になってしまいました。亀戸にある料理屋ではあさり鍋にこの大根が使われています。浅漬け、ぬか漬けなどにも最適。 |
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練馬区東大泉の渡辺徳右衛門が昭和25年(1950年)に開発した品種で、かつては東京・練馬で盛んに栽培されていました。純白で、たくあん漬けに適している大根です。 |
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もとは江戸時代初期から、東京の小松川(現在の江戸川区)で栽培されており、五代将軍徳川綱吉が産地の名称にちなんで「小松菜」と名付けたといわれています。今でも東京やその周辺での栽培が盛んです。 |
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■つまもの |
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刺身などに添えられる「つまもの」の生産・消費は、江戸で始まったといわれています。栽培が始まったのは、江戸時代末期、料亭街の近くにあった三河島(現在の荒川区荒川)周辺とされ、明治時代になって、足立区で盛んに作られるようになりました。足立区のつまもの「あさつき」(写真・左)は、青い部分を食べる細い葉ねぎのこと。「むらめ」(写真・中)は赤紫蘇の若い芽。「あゆたで」(写真・右)は、鮎の塩焼きを食べるときの添えものや「たで酢」に欠かせないつまもの。「芽ねぎ」はネギを密生して育て、若いうちに収穫するもの。 |
■東京長かぶ(品川かぶ) |
■内藤かぼちゃ |
■内藤とうがらし |
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江戸時代に品川宿の周辺で栽培されていた20㎝ほどの細長いかぶ。2007年に栽培が復活、翌年から品川区の小学校などで栽培してもらうなど、品川区をあげて普及につとめています。 |
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かつて信州高遠藩内藤家の下屋敷があった新宿御苑のあたりで栽培されていた和種のかぼちゃ。水分が多く、ねっとりした味わい。だしの味を利かせた煮物や、炒め物、サラダ、スープ、揚げ物、お菓子などに使われます。 |
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「内藤かぼちゃ」と同じく、内藤家の下屋敷があった地域で作られていたとうがらし。品種は「八房」、天に向かって房状に実をつけます。辛みは中程度で、葉が大きく、葉とうがらしとしてもよいとされます。 |
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■三河島菜 |
■馬込三寸にんじん |
■おいねのつるいも |
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ツケナの一種。白菜が中国から伝わる前は、漬け物用として、荒川区の尾久周辺などで盛んに栽培されていました。クセがなく、炒め物やお浸しにしても美味。 |
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大田区西馬込の篤農家が、西洋種のにんじんを改良し、1950(昭和25)年に誕生したのが「馬込三寸にんじん」。長にんじんと比べるとはるかに短く、収穫しやすいというメリットがあります。 |
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古くから、檜原村に伝わるじゃがいも。山梨県の都留からお嫁に来たおいねさんが持参したことから、「おいねのつるいも」と呼ばれているそうです。 |
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