一月のやさい

1月7日は一年の健康を祈願して、「春の七草」をどうぞ!無病息災を願って七草がゆを食べる習慣は中国から伝わったもので、当初は「七種粥」と書き、七種(ななくさ)の穀物(米、粟、きび、ひえ、みの、胡麻、小豆)で作られたという説もあるそうです。現在のように「せり」、「なずな」、「ごきょう」、「はこべら」、「仏の座」、「すずな(かぶ)」、「すずしろ(大根)」が使われるようになったのは、鎌倉時代になってからだといわれています。江戸時代には、将軍家をはじめ、一般の家庭でも食べられるようになりました。


▲せり

おせち料理とはうってかわって質素であり、正月にごちそうを食べ過ぎて負担のかかってしまった胃にもやさしい料理です。昔の人の生活の知恵なのでしょうね。果菜里屋では、手軽にお使いいただける七草(セットになったパック入り)を販売しております。ご好評をいただいておりますので、どうぞお早めにご予約ください。


▲なずな

▲ごぎょう

▲はこべら

▲仏の座

▲すずな

▲すずしろ
◇◆◇◆◇ 七草がゆの作り方 ◇◆◇◆◇
◎材料(4~5人分)
米…1カップ、七草…1パック、塩…適量
◎作り方
(1)
米はといでザルに上げ、水けをよくきる。鍋に米と7カップの水を入れ、1時間以上おいて、しっかりと米に水分を吸収させる。
(2)
鍋にフタをして中火にかけ、沸騰したら弱火にする。ふきこぼれないようフタを少しずらし、かき回さずに40分ほどコトコトと煮る。
(3)
七草はよく洗い、細かく刻む。軽く塩もみし、水けを絞る。
(4)
2が炊きあがったら3の七草を加え、塩で味をととのえる。
 
■ほうれんそう
「ちぢみほうれんそう」は、濃いグリーンで、葉が丸みを帯びて厚く、葉脈に添ってちぢんでいるのが特徴です。育てる際、寒風にさらすと、ほうれんそうが凍らないように自身の水分を少なくするため、含まれるビタミンやミネラルが濃縮された甘くて味の濃いものになるのです。その他、山形特産の「赤根ほうれんそう」、群馬産「北風の恵み」、「サラダ用ほうれんそう(青軸・赤軸)」、「露地物」、「ハウス物」など、各種あります。

▲ちぢみほうれんそう

▲赤根ほうれんそう

▲北風の恵み

▲サラダほうれんそう


▲サラダほうれんそう(赤軸)


▲露地ほうれんそう
■春菊

▲株立型

▲中葉・株張型

▲大葉

東京を始めとして関東で最もおなじみなのが、「株立型」や「摘みとり型」といわれるタイプです。何回もトウが立ち、その茎のところを次々と摘みとって収穫します。根ごと引き抜いて出荷されるのが、「中葉春菊」の「株張型」。 食感がやわらかく、味も香りも上品。 「大葉春菊」はその名の通り葉が大きく、切れ込みの浅い形をしています。アクが少なくやわらかいため、生でサラダにしてもおいしくいただけます。

■小松菜

▲露地小松菜

▲ちぢみ小松菜
現在は通年手に入り、便利に使える小松菜ですが、実は小松菜も冬が旬の野菜です。もとは江戸時代初期から、東京の小松川(現在の江戸川区)で栽培されており、五代将軍徳川綱吉が産地の名称にちなんで「小松菜」と名付けたといわれています。今でも東京やその周辺での栽培が盛ん。アクが少ないため、下ゆでせずに使えて便利です。冬の寒さにさらす「寒締め栽培」で育てられた「ちぢみ小松菜」や「露地栽培物」など、各種ご用意できます。
■その他の葉野菜
「不断草」、「スイスチャード」とも呼ばれる「ビエトラ」は、シルバーとロッソの2種類。スープ、煮込み料理のほか、シンプルに炒めるだけでも美味(アクがあるため下茹でしてからお使いください)。鍋物やサラダに大活躍の「水菜」もあります!特に、本場京都より直送の「水菜」はやわらかでひと味違います(要予約)。しっかりとした葉で漬け物にするとおいしい「京菜」、クセがなく万能に使える「大阪しろ菜」もぜひお試しください。タカナ類の一種、「雲仙こぶ高菜」は漬け物に最適。こぶ状の部分がやわらかく、おいしくいただけます。仙台の地方野菜で、甘さとほろ苦さがうまく調和した「ちぢみ雪菜」は、おひたしや鍋物、炒めものに。山菜「庄内アサツキ(ひろっこ)」はサッとゆでて酢味噌和えが美味です。その他、葉の裏側が紫色で特有のぬめりがある加賀野菜の「金時草」、シャキッとした歯ごたえがおいしい「おかひじき」もおすすめです!

▲京菜と水菜

▲雲仙こぶ高菜

▲ちぢみ雪菜

▲庄内アサツキ

▲大阪しろ菜

▲おかひじき

▲金時草

▲ビエトラ ロッソ(左)・シルバー(右)
◇◆◇◆◇ 青菜をたっぷり使った料理のご紹介 ◇◆◇◆◇
◎青菜いっぱい鍋  
まずは、ほうれんそう、小松菜、春菊、水菜、青梗菜、ターツァイ、せり、みつば…などなど、好みの青菜をたっぷり用意します。だし汁、コチュジャン、しょうゆ、粉とうがらし、すりごま、ごま油でピリ辛スープを作り、しゃぶしゃぶ用の豚肉でサッと煮た青菜を包んでいただきます。ビックリするほど青菜がいっぱい食べられる一品です!
◎小松菜とじゃこのパスタ
たっぷりの小松菜(2人分で300~400グラム)とジャコ(1カップ)を使って、和風テイストのパスタはいかがですか?フライパンにオリーブオイルとにんにくの薄切りを入れて弱火にかけ、じっくりと香りを引き出します。にんにくの香りが立ったら中火にしてじゃこを加えて炒め、小松菜も加えて炒めます。色鮮やかになったら(炒めすぎにご注意!)ゆでたスパゲティを加え混ぜ、仕上げに鍋肌からしょうゆ少々を回し入れます。じゃこの塩分によってしょうゆの量は加減してください。
鍋物、炒め物、煮込み料理、漬物などなど、万能に使える白菜がおいしい季節です! 「黄芯白菜」というのは、その名の通り芯が黄色い白菜で、現在主流のタイプ(写真の品種は「黄ごころ」)。芯が白い「白芯白菜」は、かつて一般的だった白菜ですが、生でも煮ても美味です(写真の品種は「隆徳」)。

▲黄芯白菜「黄ごころ」

▲白芯白菜「隆徳」

▲ミニ白菜「娃々菜」

オレンジクイーン(※)

使い切りサイズのミニ白菜「娃々菜(ワワサイ)」は、最近話題の品種です。芯の部分は生で食べてもやわらかくて甘く、サラダに最適。ちなみに「娃々菜」の「娃」という字は、中国語で「赤ちゃん」の意味だそうです。めずらしいところでは、芯がオレンジ色の白菜「オレンジクイーン」というのがあります(※ただし、オレンジクイーンは参考商品となりますのでご了承ください)。

■山東菜の漬物あります!    
「山東菜(さんとうさい)」は、見た目は白菜とよく似ていますが、結球しないタイプで、「ツケナ類」といわれる仲間の一種です。昔は多く栽培されていましたが、1株が6~8kgもあることから収穫が大変で、次第に減っているそうです。山東菜の漬物は、長く漬け込んでも酸味が出ないのが特徴。この時期だけの旬の味、ぜひお試しください!

▲山東菜の漬物

▲漬ける前の山東菜
■スナップエンドウ
さやも実も食べられるスナップエンドウは、歯ごたえのよさと、特有の甘み、風味で大人気です。ゆでてサラダや和え物に、バターソテーなどの炒め物にしてもおいしい!
■そらまめ(鹿児島県産)
やわらかな口当たりで、ほのかに甘く、ゆでても焼いてもおいしいそらまめ。鹿児島県産のそらまめは、色鮮やかで形がよいのが特徴です。サラダや煮物などにも!
■マーメラス
静岡県浜松市の豆名人、古橋利一郎さんが育てたスーパーエンドウです。サッとゆでただけでも甘くておいしくいただけますが、炒め物やパスタにしても絶品!6月まで安定して入荷いたします。
■モロッコいんげん
普通のいんげんに比べ、サヤが大きくて平べったいのがモロッコいんげん。大きいこともあり、一見かたそうに見えますが、サッとゆでただけでやわらかくなり、普通のいんげんよりも甘みがあります。
■いんげん
豆類の中でもおなじのいんげん。昔から精進料理に使われていたこともあり、お浸し、煮物、炒め物など、何にでもあう便利な食材です。ちなみに「いんげん」の語源は、江戸時代に隠元和尚が中国から持ち帰ったため…という説があります。
■きぬさや
定番の絹さやももちろんあります!えんどう豆を早どりしたものが絹さやで、豆(実)もさやもやわらかく、おいしく食べられます。煮物などの彩りのほか、お吸い物などの具にも最適です。
■砂糖えんどう
「マーメラス」の生産者、古橋利一郎さんが、昔から静岡県の浜名湖のほとりに伝わる豆を14年ぶりに復活させたのが「砂糖えんどう」。食感はプリッとしていて、とても甘く、後味はスッキリ!ぜひ一度お試しください。
 
■ブロッコリー
ビタミンC、カロテンなど栄養豊富なブロッコリーは、ゆででサラダや和え物に。天ぷら、フライにしてもおいしくいただけます。
■パープルブロッコリー(※)
花蕾部分が濃い紫色をしたプロッコリーです。この紫は、パープルアスパラガス同様、ポリフェノールの一種、アントシアニンによるもの。熱を加えると、紫色はあせ、やや紫がかった緑色になります。
(※参考商品です。ご了承ください。)
■ブロッコリーの仲間たち    
「スティックセニョール」は、ブロッコリーと中国野菜のカイランをかけあわせてできた品種です。スティックセニョールにやや似た姿の「ハナッコリ―」は、ブロッコリーと中国野菜のサイシンとの交配で生まれたもの。どちらも歯ごたえがよく、花も茎もすべて食べられます。ゆでてからドレッシングで和えてサラダに。おかか和えなどシンプルな和風の和え物にして素材の味を楽しむのもGood。茎のベーコン巻きや、シチューの具にしても彩りと食感が楽しめます。

▲スティックセニョール

▲ハナッコリー

▲ブロッコリースプラウト

▲ブロッコリー
スーパースプラウト

ブロッコリーの新芽、「スプラウト」にも注目です! 発芽したばかりの新芽は、これから成長していくために必要な栄養素をたっぷりと蓄えており、ヒョロヒョロとしたその姿からは想像もできないほどのパワーを持っているのです。カイワレ菜よりもマイルドな味わいで、和・洋・中とさまざまな料理に使えるのも魅力のひとつです。そのままサラダに、スープ・味噌汁などの汁物に、炒め物にもどうぞ。

■ポンカン ■湘南ゴールド ■紅まどんな
インドのスンタラ地方原産、日本へは1896年に導入されました。酸味が少なくまろやかな甘味で、現在でも根強い人気を誇っています。
神奈川県が開発した柑橘で、「今村温州」×「ゴールデンオレンジ(黄金柑)」の掛け合わせ。ジューシーで甘く、華やかな香りが特徴です。
紅まどんなは、「天草」×「南香」の交配で生まれたオレンジです。ゼリーのような果肉で、果汁もたっぷり。甘みの強い品種です。
■はるみ ■デコポン ■せとか ■いよかん
「清見」と「ポンカン」から生まれた、デコポンの兄妹品種です。皮がやわらかくてむきやすく、実の一粒一粒に張りがあります。果汁たっぷり、さわやかな甘さが広がります。
熊本名産の「デコボン」はその名の通り、おでこ(?)がポコンと飛び出しているのが特徴です。「清見」と「中野3号ポンカン」を交配したもので、糖度は13%以上もあります。
話題の柑橘「せとか」は、清見のジューシーさとアンコールの甘さ、マーコットの歯切れのよい食感を受け継いだ優良児です。果皮も内袋も極端に薄く、ずっしりとつまった果汁は甘さも抜群!
愛媛県の特産品として、昔からおなじみの「いよかん」。味よし、色よし、香りよしで、今も全国で愛されている品種です。
■日向夏 ■はっさく ■水晶文旦 ■その他の柑橘
「紅はっさく」は、普通のはっさくよりオレンジ色が濃く、味も濃厚。糖度が高いため、力強い甘みを感じることができます。はっさく特有のほろ苦さもあり、とってもジューシーな柑橘です。
ひとかかえもある大きな「ばんぺいゆ」もぜひお試しください!
皮が明るい黄色で、ほどよい甘さ、さわやかな風味の日向夏(ひゅうがなつ)。ふわふわとした白い薄皮もおいしいので、果肉といっしょに召しあがれ。
漢字で書くと「八朔」。ほのかな苦みとさわやかな味で、古くから人気の品種です。さっくりとした食感も特徴。
大きな果実で、ツヤツヤとした光沢のある黄色い皮が特徴。文旦にも各種ありますが、「水晶文旦」は特におすすめです!
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